富良野高校科学部の生徒からは「続・おいしい水を求めて2020」というテーマで、地域の地域自律管理型小規模水道の水質や、周辺の環境水の水質を調べた結果の報告と、聞き取り調査に基づく地域自律型小規模水道の管路地図を作成した結果について報告がありました。
高校生の報告の後、道総研・エネルギー環境地質研究所の森野主査から富良野盆地の地下水について講演をいただきました。地下水の基礎的な話から、高校生にもわかりやすい形で話していただきました。また、リモートで参加くださった東京大学の小熊久美子准教授からは、小規模水道向けの技術として紫外発光ダイオードを利用した水の消毒について、最新の研究の様子も含めてご紹介いただきました。最後に道総研からは、これまで富良野高校と蓄積してきた管路GISデータをフリーのGISソフト上で更新する方法について、実際の操作を交えて紹介しました。
今回は、コロナ禍の中での開催となりましたが、マスク着用の徹底、検温、消毒などにご協力いただきながら無事開催することができました。
<内容>
(1) 開会あいさつ
(2) 報告:「続・おいしい水を求めて2020」(富良野高校・科学部)
(3) 専門家による講演:「富良野の地形・地質と水資源」(道総研・森野祐助主査)
(4) 小規模水道向け技術の紹介1:「紫外発光ダイオード(UV‐LED)を利用した水の消毒」
(東京大学・小熊久美子准教授(Web参加))
(5) 小規模水道向け技術の紹介2:「フリーのGISソフトを使った管路情報管理」
(道総研・牛島健主査)
科学部による報告
道総研・森野主査から地下水に関する講演
東大・小熊准教授から紫外線殺菌技術の話題提供(東京からリモート参加)
フリーのGISソフトを参加者に実際に触ってみてもらいました。(写真提供:Mayu IKEMI)